突然その巨大な亡霊は現れた

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ROLLS-ROYCE SPORT PHANTOM 1925


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突然、巨大なクラシックカーが橋輪前に横付けされた。
それは1925年製のロールスロイス・スポーツファントム。
日本に、たった1台しか存在しない貴重な車を普通に乗り回すこの人が、 KIMORI COLOSSUS HR をオーダーされた3人目、”先生”である。
(ぼくが勝手に命名) 

ネット画像検索で調べてみたが、これと同型のロールスは1台も見つからなかった。日本に1台どころか、英サザビーズのオークションでも手に入れることが出来ない代物ではなかろうか。エンジンオーバーホールから戻ったばかりのこのロールスは、数台所有するクラシックカーコレクションの中で、一番のお気に入りだそうだ。

それと”先生”は、生粋の小径車マニアでもあり、ダブルパイロンを含む5台のアレックスモールトンを所有し、一日に軽く100km をも走行する強者であります。

そんな”先生”が、ぼくの
COLOSSUS HR を試乗した直後、即決で「私これ、注文します」とコロッサッスの長所を見出して頂けたことに感謝しています。

皆さん、またしても橋輪、凄いお客さん付いたと思っているでしょう。今後、コロッサッスのアッセンブリーにも注目ですぞ!

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優雅な曲線美のリヤビューを見せる木製のボディー。



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橋輪3Fからのショット。その長大な車格が良く分かる。あっという間に出来た人垣。脇を歩く「ローリー白石」もビックリだ。


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4t 車ほどの大きさがあるだろうか、センターロックのワイヤーホイール。



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サイズは、21インチ。こんなタイヤ買えるのかな。



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ローズウッドだろうか、第一次世界大戦頃の複葉戦闘機にありそうなインストルメントパネル。



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センターアクセル。運転に戸惑いそう。



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ステアリングホイール中心にあるのは、電気位置やミクスチャーコントロールのレバー。今やコンピューターの仕事となった点火タイミングの遅角や進角、ガソリンと空気の混合比などを運転しながら操作しなければならない。
イグニッションシステムは、バッテリー点火とマグネット点火の切り替えが出来、バッテリーが上がってしまっても走行可能だ。軟弱な昨今では、軽自動車にもパワステが付く時代。レーシンググローブは必須アイテムだ。

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キャビンの外に生えるシフトレバーは、R-1-2-3-4 のパターンを持つ4速ミション。勿論シンクロメッシュ機構などないだろうから空ぶかしではなく本当のダブルクラッチが踏めないと運転ができない。物静かで大トルクの直6エンジンは、トップギヤのまま時速8km /h で走れるそうだ。


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これは、ホーンですな。コブラホーンって言うんだって。



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肘を使って鳴らすわけね。



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このマスコットだけでも100万円ぐらいしそう。



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流石は、エンスーなクラブにお入りだ。


先生にオーダー頂いている KIMORI COLOSSUS HR 3号機は、一度フレームが完成した後、 フロントディレーラー取付の問題が発生し、リヤアーム及び フロントディレーラー台座の作り直しを余儀なくされ、完成が大幅に遅れています。このタイミングでお詫びと考えたこと。


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3階のラジコン工作室に走り上がった。チビッコVIP のバッチ(当時、子供だけで日本航空を利用すると貰えた)と共に飾っておいたアンティークゴーグル。


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当時、ロンドンのポートベローマーケットで箱付新品10£で購入したもの。



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二つ折りにして収納できる。



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形がとても気に入ってました。



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「先生これプレゼントします」 「レザーメットに良く合うと思いますよ」



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「ん、間違いない」先生も満足げだ。



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ビリーワイルダー監督『翼よあれが巴里の灯だ』で、チャールズ・A・リンドバーグを演じたジェイムス・スチュワートみたいです。1925年といえば、リンドバーグがアメリカ陸軍航空隊に入隊した年であり、その2年後の1927年には、大西洋単独無着陸飛行に成功している。



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「それではそろそろ失礼します」と先生。エンジンスタートには、色々と儀式が必要なそうだ。



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何気にマッドガードの内側が赤だったのですね。お洒落!



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この景色がたまりません。



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そして”先生”は、1920年代へとタイムスリップして行った

今話題のデロリアンとは、桁が違うぜ!