ぼくの大嫌いなパーツ、トラベルエージェントを再検証する

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トラベルエージェント

「ロード用ブレーキレバーで、Vブレーキが使えますよ」の触れ込みで販売されるトラベルエージェント。DAHON では、キャリパー仕様のクロモリフレームSPEED PRO TT が、Vブレーキのアルミフレームになった際、採用された部品で、ケーブルが大小異なるプーリーを通るため握ったレバーストロークを倍速させる働きを持つ優れもの。なのだが・・・こいつがダメなんだな〜!

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先ず、ブレーキレバーから来たケーブルは、アジャスターを通り小さい方のプーリーをかすめる。

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次に、大きいプーリーの側面、斜めに開いた穴より外へ出る。

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これを引くとケーブルは小さいプーリーに掛かります。

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大小のプーリーにはケーブルのガイドとなる溝が切ってあります。

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今度は本体の中を通り、(何だか、もやい結びみたいになってきた。蛇が木の後ろを通って御池に入るみたいな)

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出口へと抜けます。出口はブレーキアームの左側に、ケーブルは右のアームと繋がり倍速となります。


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完全にセットされたのがこの状態。あっぱれな部品に見えるでしょ?



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ところがこの撓みが”クソ”なんですよ。


トラベルエージェントが如何に”クソ”なのか↴
DAHON Speed PRO TT / Vector X27h オーナー必見!ブレーキテスト "STI レバーでVブレーキを引けるか” その2 【橋輪blog】


撓み対策を考える

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思いついたのは、大小のプーリーを別々のケーブルで引く案で、黄色○にケーブルの太鼓が掛かる穴を開けます。



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小さいプーリーに太鼓を掛けたケーブルはブレーキレバー側に。(太鼓穴からプーリー溝に掛かる部分は曲がりがスムーズになるよう溝加工)



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同じく大きいプーリーにもう1本使います。これで撓みが無くなるはず。但し、レバー側の太鼓はハンダ付で作らねばならないな。となると船長が後々ケーブル交換する際に困るな。


何気にサイクルパーツオールカタログを見ていたら

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テクトロVブレーキローラーなるもの発見!



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ググってみると画像が出て来た。どうやらプーリーに接触しているだけで、巻いてはいないようだ。これで増速するのか?



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なるほど、プーリーが偏心してるのか。これはフリクションも少ないし良さげだな。

取扱いを見るとアキコーポレーション / 重松TAK21 となっている。TAKの方は取引があるので早速在庫を問い合わせてみたが、現在取扱いを止めているとの事。何かやな予感!ま、安いから試す価値あり。

通販で買ってみよ!