Mr.Koba のワールドサイクリングレクチャー その3

3. ナビと地図

ぼくのサイクリング計画はGoogleのマイマップで、まず行きたい場所にピンを立てることから始まる。行きたい場所が都会ならホテルは必ずあるし、田舎でホテルやB&Bが少ないときにはそれもBooking.comなどで検索してマイマップにピンを刺す。Booking.comでも見つからないときは、GoogleマップかGoogle Earthで丹念に宿のアイコンを探し、見つかったら宿にメールする。

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イギリス・湖水地方の宿

次はストリートビューがある場所はそれを見てできるだけひなびた道を探す。車に追い越されるほどストレスがたまることはない。マップにルートを描いてkmlファイルで出力してGoogle Earthで開き「高度プロファイルを表示」すれば距離と高低差がグラフで見られる。遠かったり上り坂がきつそうなら、バスなどの交通機関を探す。Googleマップにはバス停のアイコンがあって、クリックすれば路線・時刻などが分かる。


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フランス・ロシュホールアンテール

ニューヨークやパリやロンドンなら小道でも見られるのに、スイスはストリートビューを見られる場所が少ない。そのかわりSBB Online Timetable という乗換案内は実に充実している。鉄道だけでなくバスも含めて乗換案内をしてくれるし、バス停の場所も地図で教えてくれる。


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スイス・ブリーグ付近の駅

走る道や日程が決まったら、Googleマップから地図を作る。地図の縮尺は500010000分の1。サイクリストはだいたい1/50000図を携帯するが、それでは車の少ない生活道路は分からない。そのかわり地図作りは大変な仕事だ。パリ市内図を1/5000図で作るとA3ノビで16枚になる。Googleマップの200m/500feet図か100m/200feet図を50100枚位、パソコンにハードコピーして画像ソフトで貼り合わせる。ぼくは地図マニアで、東京235000図も京都市内5000図も作ったから、これはお手の物だ。最近はエクセルも使って走る範囲によって縮尺も任意に決められるから、無駄のない地図作りができるようになった。個人で使うのだから、地図の縮尺は6300のように半端な数字でも構わない。スケールさえ印刷しておけば、だいたいの距離はつかめる。


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スイス・トゥーン付近

最初にフランスの田舎を走ったときは、間違いやすい分岐にはストリートビューの写真を地図にコピペしていた。しかし今はNEXSUS 7をハンドルバーにつけ、Google Engineで自宅で作ったマイマップを見ながら走るので、紙の地図はあくまで補助になった。自転車のボトルゲージに予備バッテリーとテザリングのためのiPhoneを入れて走る。紙の地図は連れの自転車でひらひらしている。

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スイス・バーゼル近郊ヴィーゼ川沿いのサイクリング道路

流石、地図マニア。道に迷うことは無さそうです
明日は、最終回!