DAHON のカーボンシートポストが下がる件

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 DAHON 30th ANNIVERSARY & CONTROL TECH

33.9mm という特異のシートポストサイズを使うDAHON。
2013のスーパーライトモデルMu SLX にコントロールテック製のカーボンシートポストが採用された。 が、このシートポスト、軽量でルックスもgooなのだが、”下がる”のだ。アルミ製のシートポストと太さは全く同じ。やはりカーボンの方が摩擦係数が低いのか。カーボンロードバイクなどに使うファイバーグリップなるジェルも試したが、ポストを頻繁に上げ下げするフォールディングバイクには、向かない。


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3種類のカーボンシートポストを計測してみると、上から
2013 Mu SLX      33.84mm
2014 Mu SLX      33.92mm
ANNIVERSARY  34.08mm
※この径のポストで全て下がる

DAHON には2年越しで改善を求めた。「シートチューブの中に入っているシムを厚いものに変えたらどうか」 との問いかけに、2014モデルではなんとカーボンシートポスト径を太くしてきた。何で?シムを作り変えた方がずーと安く済むのに。それでは2013モデルに対して、何の対策にもなっていないじゃないか。

           クランプ力が弱いのか

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中央シルバーがMu P8 / P9用、右がSLXで刻印は共に41mm。左はアニバーサリーでクイックレバーがカーボン製のほかクランプ形状が他のどのモデルとも異なりフレームに嵌めるのが少しきついが41mm に属する。


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左はクロモリフレーム用40mm、右はroute のアルミ用40.8mm



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クランプには大きな差はないようだが、右のアニバーサリーより左のSLXの方が締める面積が広く有効な気がする。

 クイックレバーを倒すと何故、締まるのかは⇒こちら

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こちらtern も同じ33.9mm (現在はシムレス・ポストは全モデルアルミ)だがDAHON とはクリアランスが全く違う。DAHON ではクランプレバーを開くとポストはストンと自然落下するが、」tern は、(新車時)グニューて感じで押し込まないと下がらない。この差が圧着力に出るのだと踏んで次の対策を考えた。


この対策は、見すぼらし過ぎてWebには出したくなかったが

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シートチューブ内径はアルミ、スチールモデル共に36.30mm



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ここにシムが入るが、右がMu 以上のモデルに付くアルミパイプの外側を削り出したもので、中央がボードウォークなどのアルミ板プレス物。以前、左のような樹脂製もあったが、どれを試してもダメだった。



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その対策とは、シムの外側にカッティングシートを張るという何とも見すぼらしいもの。お客さんに見つからぬよう隠れて作業してました。


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あとは、クイックレバーのカムが少しでも力を発揮できるようブラスブッシュにグリスを塗布するのが関の山。

一瞬、簡単ながら絶大な効果が発揮されたかと思ったが、履かなく消え去った。体重で煽られるカッティングシートはグラデーションの如く減って行った。DAHON が対策しないのなら、何とか作るしかないのか。


          ”
闇の自転車お助け職人”

この世には”闇の
自転車お助け職人”が居ると聞いた。試に神社裏のお稲荷さんにお願いしてみた(電話もしたが)ところ、前触れもなく突然その人はやって来た。

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「多分、上手くいかないと思いますが、作ってみましょう」

と言う事で”レッコ”された船長のアニバーサリーフレームとカーボンシートポストを持ち込むそこは、

  暗黒技術研究所 「秘密基地」

             明日につづく、