KIMORI COLOSSUS 更なる進化計画
サイクルモード2012の「ハンドメイドの魔術師たち」コーナーKIMORI ブースに展示したロンスイCOLOSSUS は、大きな反響を呼びました。
だがしかし、木森さんに無理を言って製作して頂いた500mmスイングアームは、ビジュアル的にはディープインパクトをもたらしたが、僕のラフスケッチを忠実に再現して(当初から木森さんは10パイでは無理かもと言っていた)しまったので、完全なる剛性不足。
普通には乗れるものの、ダンシングのような高負荷を掛けてしまうと、よれてしまう。しかも、スイングアームが、722g プッシュロット308gの合計1030g 。TOTAL 469g の重量増しとなってしまった。
ショーカーとしての目標は達成したものの何とか実用にこぎ着けたい。
充分にに補強を入れ、トラス構造としたがピボット部(黄色矢印)にねじれ応力が集中してしまうようだ。
プッシュロット(赤矢印)は、スイングアームにピロボールで自由に動けるよう繋がれ、エラストマーを押すだけの仕事しかしていないので、リヤ回りの剛性には一切係わっていない。
以前にも書いたが、世の自転車がみんな先細りのパイプを使ったこの形状は、最もシンプルで高い強度を持ち、いかに軽量で製作できることを実感した。
確かにシンプルなオリジナル
何時だったか、無類のバイク好きの木森さんと話した事があった。これはヤマハが初めて作った1本サスペンション「ヤマハ モノクロス サスペンション」(通称モノサス)に似ていますよね。それじゃ今度は、ホンダがこれに対抗して作った「プロリンク」で行きましょうと。
今回作ったモノサスタイプのロンスイ。アームが赤でロットが黄色。チェーンステー(スイングアーム)に複雑な補強が入るものの基本的なレイアウトは変わらず、無改造でコロッサスフレームにフィッティング出来るのが特徴。
こちらプロリンクと称したシュミレーション。東京ゲートブリッジのようでカッコいい。プッシュロットを下から突き上げ、ベルクランクをかえしてエラストマーを押す。ベルクランクの取付をフレームに施さねばならないのと、プッシュロットをリッジットに取り付けたとしてもピボット部の剛性は取れないだろう。
少ない部材でシンプルに、それでいて高剛性。そんな形はないか?脳裏に過ぎったイメージを図面に起こしてみた。正確に言うと図面ではなく、ただの方眼紙に書いたスケッチだ。
(画像クリックで拡大)
名付けて”ピラミット スペースチューブラーアーム”。イメージが先行しすぎて10パイのクロモリパイプが2パイ程にしか見えないが、繊細なか細いいパイプをピラミット状に組むことで、ねじれに強い高剛性を持たせる意味合いだ。
三角アームの中央に入る補強は、上部にブレーキ台座、その他3本は、チェーンラインを避けるために図面左下から覗くとKIMORI のKの形になっている。
フレームに組み込むとこうなるの図。無駄に長かったプッシュロットは1/4の長さになり、残りの3/4はリヤアーム本体の部材となる。取付もメインフレームは無改造だ。500mm で取ったスケールも今回実戦を踏まえ400mm。
これが、ピラミット スペースチューブラーアームのCG 画像だ!
CG画像ではなく、お絵かきツールだが我ながら良くできている。
リヤアームが少し下向きに付いているのは、青で書いた17インチホイールに対応するためである。(オリジナルは406の20”)自ずとBBも前下がりになってしまうので、フィロントフォークも誂える必要に迫られることになる。進化するKIMORI COLOSSUS は、世の451大径化の波に逆行し、更に小径化するのだ。
さて、木森さんから 「バカ言ってんじゃねーヨ!」てメールが返ってくるのが楽しみだ
サイクルモード2012の「ハンドメイドの魔術師たち」コーナーKIMORI ブースに展示したロンスイCOLOSSUS は、大きな反響を呼びました。
だがしかし、木森さんに無理を言って製作して頂いた500mmスイングアームは、ビジュアル的にはディープインパクトをもたらしたが、僕のラフスケッチを忠実に再現して(当初から木森さんは10パイでは無理かもと言っていた)しまったので、完全なる剛性不足。
普通には乗れるものの、ダンシングのような高負荷を掛けてしまうと、よれてしまう。しかも、スイングアームが、722g プッシュロット308gの合計1030g 。TOTAL 469g の重量増しとなってしまった。
ショーカーとしての目標は達成したものの何とか実用にこぎ着けたい。
充分にに補強を入れ、トラス構造としたがピボット部(黄色矢印)にねじれ応力が集中してしまうようだ。
プッシュロット(赤矢印)は、スイングアームにピロボールで自由に動けるよう繋がれ、エラストマーを押すだけの仕事しかしていないので、リヤ回りの剛性には一切係わっていない。
以前にも書いたが、世の自転車がみんな先細りのパイプを使ったこの形状は、最もシンプルで高い強度を持ち、いかに軽量で製作できることを実感した。
確かにシンプルなオリジナル
何時だったか、無類のバイク好きの木森さんと話した事があった。これはヤマハが初めて作った1本サスペンション「ヤマハ モノクロス サスペンション」(通称モノサス)に似ていますよね。それじゃ今度は、ホンダがこれに対抗して作った「プロリンク」で行きましょうと。
今回作ったモノサスタイプのロンスイ。アームが赤でロットが黄色。チェーンステー(スイングアーム)に複雑な補強が入るものの基本的なレイアウトは変わらず、無改造でコロッサスフレームにフィッティング出来るのが特徴。
こちらプロリンクと称したシュミレーション。東京ゲートブリッジのようでカッコいい。プッシュロットを下から突き上げ、ベルクランクをかえしてエラストマーを押す。ベルクランクの取付をフレームに施さねばならないのと、プッシュロットをリッジットに取り付けたとしてもピボット部の剛性は取れないだろう。
少ない部材でシンプルに、それでいて高剛性。そんな形はないか?脳裏に過ぎったイメージを図面に起こしてみた。正確に言うと図面ではなく、ただの方眼紙に書いたスケッチだ。
(画像クリックで拡大)
名付けて”ピラミット スペースチューブラーアーム”。イメージが先行しすぎて10パイのクロモリパイプが2パイ程にしか見えないが、繊細なか細いいパイプをピラミット状に組むことで、ねじれに強い高剛性を持たせる意味合いだ。
三角アームの中央に入る補強は、上部にブレーキ台座、その他3本は、チェーンラインを避けるために図面左下から覗くとKIMORI のKの形になっている。
フレームに組み込むとこうなるの図。無駄に長かったプッシュロットは1/4の長さになり、残りの3/4はリヤアーム本体の部材となる。取付もメインフレームは無改造だ。500mm で取ったスケールも今回実戦を踏まえ400mm。
これが、ピラミット スペースチューブラーアームのCG 画像だ!
CG画像ではなく、お絵かきツールだが我ながら良くできている。
リヤアームが少し下向きに付いているのは、青で書いた17インチホイールに対応するためである。(オリジナルは406の20”)自ずとBBも前下がりになってしまうので、フィロントフォークも誂える必要に迫られることになる。進化するKIMORI COLOSSUS は、世の451大径化の波に逆行し、更に小径化するのだ。
さて、木森さんから 「バカ言ってんじゃねーヨ!」てメールが返ってくるのが楽しみだ