”MASI 俊樹”流学55日目(俊樹、逆ナンされる)

雷雨は夜のうちに収まり、目を覚ますといつも通りの平穏な空が広がっていた。

濡れてしまったテントと寝袋を少し干して、昨夜食いきれなかった肉の残りを食う。
 
朝からなかなかヘヴィな食事だが、力がみなぎるようだった。
 
 
道はどんどん田舎道になり、人も車もほとんど見かけない。

特に迷うような道でもないので頭の中が暇だった。
 
 
そういえば最近自分の写真撮ってないな・・・と思い、なんかカッコよくとる方法はないかと考えてしまうくらいに。
 
走行中の写真とか、凛々しくて良くね!?けどでっかい三脚は持ってないから・・・
 
とこんな感じで撮ってみる。
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     バーテープが大分いい色になってきたな!


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うーむ。微妙だ。
 


進んでいくと、なんだか新潟っぽい風景の道に。

川と草原と整備された広い道。

草原が田園なら新潟そのものって感じ。
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なんだかなつかしいなぁ。
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ちょっとしたことが日本を思い出させる。
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そこまで恋しいってわけじゃないけれども。



 
そこから小さな集落を一つ越えると巻き藁の究極形に出会った!!
 
今まで見てきたものはだいたいテキトーに散乱していたが、こいつはすげぇ!!
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巨大な巻きずしのようだ。
 



無駄にテンションが上がってきてMASIと写真を一枚。
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日がだいぶ傾き始めたころ、道路端に停車して用を足し、再び走り始めると、前方から二人組がやってきた。

ローラースケートとママチャリの二人組の女の子だった。
 
あぶねぇー、あとちょっと早かったら完全に立ちしょん目撃されてたぜ・・・
 
そんな冷や冷やを覚えながらも、久しぶりに人間が現れた喜びから、すれ違いざまに笑顔でハローと挨拶をする。
 
久しぶりに声を出したせいか、かっすかすの嗄れ声しか出なかった。

おかげで相手から返答はもらえず、残念至極。
 

 
まあいっか、と走っていき、野原にベンチを置いた広場が現れたので休憩することに。
 
一息つきながら、今日はここで寝るかなぁなんて地図を眺めながら考えていると、先ほどの女の子たちが来て、遠慮がちに話しかけてきた。
 

「あなた、英語は話せる?

              おっと!きたー!

でも、タイミングがずれたら”返答”どころか”変態”だったな!

               明日につづく、