EEZZ を検証する(最終回)

         こうは考えられないだろうか

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畳まれているEEZZ のサドルを掴んで持ち上げてみる。

シートクランプは開いたままだ。
もちろんマグネットでリヤエンドとフォークはくっ付いているが、大した保持力ではない。

リヤセクションは重量物が下がったままだが、フロントセクションにおいては、重力的に下がった位置から更に上がった状態まで持ち上げられている。

仮にマグネットが外れたとする。フレームは一気に展開しフロントセクションは重量バランスが取れる位置までぶら下がるだろう。

これでは困るので、マグネットに頼らなくても畳んだ状態を保持しようと考えたのではないか。

シートクランプを締めておくのが得策だろうが、プライベートショーで担当者から折り畳みの説明を受けた時にはシートクランプは乗る時以外、解放のままだと聞いている。


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もう一度この図を見て頂きたい。昨日の推測通り、フロント側のテンションロッドが撓んで更に折り畳みが進行するとしよう。



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これはDAHON のフレームヒンジのVice グリップシステムやtern のFBL / OCL ジョイント、Physis ハンドルポストの構造と全く同じと考えられる。


           こいつで説明しよう

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       ストライダーの卒業生にお勧めだ!

撓む、又は縮む棒をお見せするのは難しいので伸びるスプリングで説明しよう


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キックスタンドの動きを見て頂きたい。これは後日書こうと思っている「tern Physis ハンドルポストの安全性」を理解する上で重要なことなので、折畳自転車オーナーは頭に入れれおいて欲しい。


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跳ね上げたスタンドは、ロックもしないのに下がって来ません。
これは、ジャンプ傘と同じですね。スプリングは一番縮んだ状態(正確には縮み切っていませんが装着状態では一番縮んだ状態)

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スタンドと支点を結んだ赤い線よりも上の方にスプリングの力が作用してますね。
これでスタンドは上がったまま維持されている。


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スタンドを下げてきます。だんだんスプリングが伸ばされてきます。

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スプリングの力の向きは、まだ赤線より上ですから手を放せば戻ってしまいます。
この状態が上の図のa' の位置です。



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更に下げるとスプリングが一番伸び切って、引っ張る力も一番強い状態に。(テンションロットに言い換えれば一番撓んだ、又は縮んだ状態)

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それと同時に赤線とスプリングの力の方向を示す黄色矢印が一致しています。
ここで手を放すと上がろうとするか、下がろうとするか、どっち付かずです。ここがb 地点。
(これは個人的な会話になりますが、Hさんのハンドルポストはこの状態でロックされていた訳ですよ)


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この位置が普段足でスタンドを掛けた状態。スプリングは上のb 地点より縮んでいますね。

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すると今度は、最初は支点を結んだ赤線より右を向いていたスプリングの力が左側に変わってますね。
これでスタンドはストッパーに当たった位置に保持されている訳です。 ここがa 地点となります。
ここからスタンドを上げようとすると、さっきの一番スプリングの伸びた力の強いところをやり過ごさなければいけませんから、ある程度の力がいる訳です。


当て嵌めた仮説が正しいとした、らEEZZはマグネット無しでも畳まれた状態を保持出来ることになります。

想像でだらだらと書き綴りましたが、ぼくの見解は以上です。
既に現物が手元にないので確認するすべはありません。

何方か真実を知っている人がいたらレクチャー願います。


多分、Dr.Hon は、EEZZ を小脇に抱え電車から降りてきた男が、ロックも外さずにワンアクションで展開する様を見せ付けたかったんだろうな。



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次に貸し出しを受けたショップさんにお願いです。
マグネットを外し、シートクランプをオープンした状態で、こんな風にポーンとEEZZをほん投げてみてください。

ばらん、ばらんになって落下して来たら
              ぼくの想像は間違いです