EEZZ を検証する(その2)

前回は、リヤホイールの外し方をレクチャーしたが、(その2)では、Jiffold Vertical テクノロジーと言う名の、新たなるフォールディングギミックを検証する


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ようは、この菱形が二つに分かれ、最終的には二つが重なるって訳。



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ダホンなのにラッチレバーが下にあるのが不思議。下に伸びるテンションロットのピロボールにも意味がある。その下のアジャスト機構は構造を把握していない人は触っちゃダメ!(ぼくも含めて?)



       それではフォールディング開始

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まずは、1の下側シートクランプをオープン。次に2のフレーム下のラッチレバーをセーフティーロックを外してから解除。最後に3のハンドルポストを解放。


             ここがみそ

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ハンドルバーとサドルを持って外側に開くようにすると、まずシートポストが下がり始めます。すると下に突き出たシートポストの先端から前後フレームに繋がるテンションロッドが引っ張られ、フレームが折れ初めます。ここがBD-1 などと違い自然落下で畳むのではなく、強制的に前後同時に畳んだり開いたりする訳です。



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折り畳みを進めます。縦折ですとこの時点でシートポストの下と前輪が干渉してしまいそうですが、



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ここにもギミックあり。ヒンジが斜めになってるんですね。これでフロントセクションは左後方に重なっていくんです。



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そのために前側のテンションロット取り付け部にはピロボールを使い自由に動けるようにしてるのであります。



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テンションロットにアールが付けてあるのは、フレームに干渉しないためか?



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シートポストの底は前後のテンションロットを繋ぐ役目と、樹脂製でフォールディング時のスタンドとなる部品です。



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狭いフレーム内に収まるキャッチ。調整機構があり、横フォールディング同様、ここにもカムが使われています。中を通るケーブルはリヤブレーキ。



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ペダルをキャッチ出来る樹脂パーツは、展張時シートポストに密着しストッパーとなる。




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リヤフレームが下がることにより、リヤセンターの距離が変わるため、チェーンテンショナーは不可欠。




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折り畳み終了時、ダホンお得意のマグネットが張り付きますが、擦り合わさる形になりますので、マグネットを誘導する意味で受け側にはベロが付く。



         ここで疑問が過ぎった

EEZZ の返却期限(次の販売店への貸し出し)が明日に迫った月曜日。
えぃ、写真だけ取っておけば何とかなるさと、撮影終了後に梱包し、火曜着で発送。
写真を張り付けたBlog にコメントを入れてく作業二日目。
思い出しだし解説を書いているその時、突然キーボードを打つ手が止まった。


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パンタグラフのように畳まれてくるフレームとテンションロットは、シートポストの動きに連動し、ストロークが無くなればそこで動きが停止するはず。



スルーしたかったが、ここに目が行ってしまったのです

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黄色矢印を見て下さい。シートポストがボトムまで下がり2段目のシートクランプが1段目のシートクランプにくっ付いてこれ以上、下がらない(ストロークしない)ことを意味しています。既にリヤセクションは、シートポストとリヤタイヤがくっ付き、折り畳み最終状態に来ていますが、フロントセクションはまだ畳みきっていません。フロントセクションは赤矢印の方向に廻りたがっていますが、テンションロットが鎹のように突っ張っているので、これ以上は畳めないはずです。


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でもちゃんと畳めてたよな〜? やべ、返却しちゃったよー
 もっと良く見とけば良かったー ”後悔後に畳めず”

   もうこれは、無い頭の中で解決するしかない!


でも、これ以上考えていると「県民ショー2時間スペシャル」が始まってしまうので、今夜はこれにて