”MASI 俊樹”流学30・31日目
(魔法のカードで現金はゲット出来たが電波と電源がない)

目を覚ます。

昨日のラビオリを缶のまま火にかけて温める。
安いだけあって味はいまいちだが、みんなの親切が一口ごとに甦り、笑みがこぼれる。

洗面所のコンセントを見つけ、バッテリーを充電する。
どこのキャンプ場にも必ずトイレにはコンセントがある。

そう、みんな電気シェーバーを使うのだ。

確かにあのそり心地、血は出ないし、きれいにそれるし一度始めたらたまらん。
が、キャンプ場に来るなら原始的にT字の髭剃りつかえ〜!

まあ、おかげで充電できるからいいけれども。

二時間ほど充電し、みんなにお別れを行って出発する。



相変わらず坂を登っていく。

昼過ぎにトムとともに走った街に着く。

そして見つけたATM。

このところ手持ちの金がだいぶ少なくなってきたので、ついに海外キャッシングに挑戦するのだ。

限度額は5万。

非常に少ない。

ここからは現金払いはなるべく控え、カード払いをメインにしなければ。

クレジットカードを作ってからATMカードの存在を知り、新しい口座を作ったり、いろいろと事務処理をするのがめんどくさくなってしまったのでATMカードは作らなかったのだ。

なにせ、このへんのことも出発一か月前に開始し、出発二週間前にやっとこさクレカを手に入れた。

みなさん、お金に関することは最低でも出発の二か月前に済ませましょう(笑)



とりあえず4万ほどおろし、ドキドキしながら辺りを見回して財布にしまう。

金が取り出し口にはさまれた時は非常に焦った。

なにはともあれ、また懐も温かくなったので一安心。



街を出て930号線を進む。

ガタガタの舗装で道は最悪だし、あいもかわらず向かい風。さらに登りも続いてテンションはダダ下がり。

地味な道ばかり選ぶからこうもキツイ道ばかりなのだろうか・・・。



夕焼けが丘を赤く染め始めたころ、直太朗を熱唱しながら走った。

そして、畑の陰にテントを張る。二頭のシカがオレを見てギョッとして森に帰っていく。

(30日目 走行距離105.01km)





翌日も何事もなく走り出す。

ベルギーとの国境近くの大きな街で情報収集をしよう。


延々と続く麦畑を横目に走る。

そして、いやなものが目に入る。
31−1
風力発電の風車。

誇らしげにオレの進行方向に向かって立っている。
どうりで風がくっそ強いわけですよ!!


どんなに頑張ってこいでも15km/hも出せない。

やめてくれ〜!



おまけにこの日の気温・・・
31−2
容赦ない日差し、向かい風、

もうやめて、俊樹のライフポイントはゼロよ!!



そんなこんなで街に着く。

とりあえずツーリストインフォメーション前でWifiを使おうとするも、Wifiがない。

電波を求めて街をさ迷う。SUBWAYはWifiないのかよ!



ようやく町はずれのマックにたどり着き、コーラとアイスを頼んでネットにいそしむ。

つもりだった。

なぜか電波をキャッチできない!

表の看板にはでかでかとWIFIって書いてあるのに!

何度も再起動してトライするが結局捕まえられず、ついには持ってるバッテリーすべてが使えなくなった。
あのキャンプ場でちゃんとちゃんと電源を確保しておけば・・・

涙とコーラを飲んで店を後にした。
こんなマックいらん!!!



おかげでベルギーの公用語がなんなのかもわからない。

国境に近いからキャンプ場があるのでは?そこで電源を確保しなければ終わる・・・。

と走っていくが、結局見つからない。

しかも寝るところもなかなか見つからない。


サイクルコンピューターの電源も切れた。

詰んだ・・・。

半泣き状態で坂を上り下りし、車の流れが切れたところで畑の横の林に突入!

しかし地味に茂みが邪魔をして中に入れない。

もういいやと斜面にテントを張って寝る。


こんなところで寝た人がかつていたのだろうか。
感覚的には滑り台に寝っ転がってる感じだ。

やけくそでぬるいビールを飲みほし、眠りについた・・・。

(31日目 走行距離115km)