”MASI 俊樹”流学22日目
  (今日の敏樹は、ハングオーバーでのスタート)


見事に二日酔いになり、頭が痛い。

バックの底から味噌汁を取り出しまずは体の回復を優先させた。

      流石、しじみのフリーズドライか?

んで、ちょっと出発の準備をして、だらだらして、朝飯を食って・・・

明確なチェックアウト時刻がないのでいつまでもいてしまう!

ちょいちょい、あれ、まだいたの!?と笑われた。

結局全部詰めてバッグをMASIに取り付けたのは11時半くらいだった。


さーっていくっぺかぁ〜とみんなに挨拶して、のろのろと漕ぎ出す。


とりあえず、凱旋門で写真を撮り、
22−1

モンサンミッシェルに向かうべくヴェルサイユ方面を目指す。

全く、Dieppe港から先に南下してから行ったほうが絶対によかったのに、「パリに行くんならモンサンミッシェルも行ってきなよ!」って言った人たち、

パリにあると誤解しちまっただろ!!

おかげで片道300km以上かけて寄り道っすよ。

いい場所勧めてくれる時は必ず所在地をちゃんと教えてください(笑)

           だよね!

なにはともあれ、フランスなんてもう来る機会ないだろうからとことん見に行ってやるさと走り出す。

が、トムをキレさせたこの道路交通網、オレにまで牙を剥いてきやがった!

道がわからねぇぇぇぇぇ!


買ったばかりのミシュランの地図は縮尺が1cmで10kmとまあ現実にその地に降りたったら全く役に立たない。
ケータイのオフラインマップも読み込みがおせぇ!

ムカついたので例の太陽で方角を見て進む作戦に出るといい感じか!?
と思いきや自動車専用道に囲まれ断念。

時刻はすでに18時。
宿のみなさん、僕はまだパリです(笑)


そんなこんなでやる気を失いつつも、なんとかヴェルサイユへと続く道を見つけ走る。

ヴェルサイユの薔薇とか宮殿があるところかーなんてぼんやり眺めながら進む。

看板の通りに走っていたのに坂を登りきった先はまさかの自動車道。

うそだろ!?

仕方なく引き返し、途中にあった怪しげな自転車道に入る。

入口は未舗装だ。
22−2

でも、そのうち舗装されんだろ。と思いきや結局ずっと未舗装!

これ本当に自転車道?ミスって人の敷地入ったとかないよな?

でもこの看板があるから間違ってはいないはず・・・
22−3

まさか、MTB用のコースに来ちまったか!

でもここ以外に道はない。

こんなところでパンクなんてまっぴらごめんなのでひたすら押していき、この日は木の陰にテントを張った。

玉ねぎを切らしてしまったので、具なしカレーにパンを浸して食う。

溶けだしたパンがまるでよく煮込んだジャガイモのような食感でうまかったです!
            ほんとかよ?
   
(22日目 パリ〜ヴェルサイユ 走行距離58.03km)




もう一人の俊樹”オダギリ・ギリ”(3日目)



3日目。時計を見てビックリ。
 
9時だった。布団恐るべし。
 
急いで部屋を綺麗にして、荷物をまとめる。
 
早起きして泊めてもらったお礼をしたかったのに。
 
とりあえず母屋に挨拶しに向うと、調度お母さんが洗濯物を干していた。他の家族は爆睡中とのこと。
 
改めてお礼をし出発しようとすると、お母さんが凍らせたお茶とアクエリ、それと朝ごはん用にオニギリを作ってくれた。
 
これからお盆で忙しくなるというのになんて親切なんだろうか。

泣きそうになった。
 

そして別れを惜しみつつ出発。

とりあえず郡山で橋輪に送ってもらったタイヤを受け取りに向かう
 
途中のコンビニで頂いたオニギリを食べた。
痛まないように焼きおにぎりにしてくれていた。
本当に優しい人だ。

         ありがたいね!
 
熟睡したおかげで快調に進み午前中に郡山に到着。無事タイヤを受け取った。
 
再び走り出すが徐々に坂道が多くなってきた。てか下り坂が一向に現れない。
 
心が折れたのでコンビニで休憩。
 
日陰で休んでいるとtokyo bikeのクロスバイクにのった青年がやってきた。目があったのでとりあえず挨拶。
 
つるしの自転車にリュック一つという格好だったのでここら辺の人間だと思った。
 
話しかけてどこから来たのか聞くと、埼玉県だった。しかも同い年で自分の中学時代の同級生と同じ高校に通い、同じ部活だった。世間って狭い。
 
彼は祖母の家のある山形に向かっている途中らしい。しかも3日間で。
 
彼の提案で福島市まで一緒に行くことになった。
 
そして福島市に入ったところで一緒にレストランに入り昼食を取った。
 
このあと彼は奥羽山脈?を越えなければならないらしく、可哀想に思えたので持っていた大量のカロリーメイトを少し分け与えた。
 
そしてお互い道が別れるところで連絡先を交換し、記念撮影。
 0[1]
 
再びぼっちで走り出す。誰かと走った後だと余計に寂しい。
 
黙々と走り続け、宮城県に突入。
 0[1] (2)
 
宮城県に突入したところで再びコンビニへ。
 
自転車を壁に立てかけていたらバイクに乗った男性2人組に話しかけられた。
 
千葉から来たと言ったら驚かれた。
よく見たらバイクのナンバーが千葉だった。
更に2人の内1人は元柏市民。やっぱり世間は狭い。
 
軽く会話をして2人は去っていった。
 
日がくれて来たので寝床を探すことにした。
だが地図を見ても回りに何もない。
 
仕方なく40キロ先の道の駅に向かうことにした。
 
ひたすら北上し途中で4号線を外れ、田んぼしかない真っ暗な道を走る。ちょっと怖かった。
 
夜10時にようやく道の駅に到着。
 
すぐさま寝床を準備し寝ようとした。
 
しかし駐車場に停車していたトラックのエンジンをかけたまま運転手が寝ていた。そのアイドリング音がやたらうるさい。
 
何時間たっても寝れず、いい加減頭にきてトラックのドアを叩いた。

本当に叩いたのかぁ〜?
キュルキュルってアイドリングの音で安心して熟睡したんじゃね〜の?

 
それでも運転手は起きず、根負けした自分は結局3時まで寝付けなかった。
 
明日大丈夫だろうか…
 
本日の走行距離
福島県黒瀬郡天栄村?道の駅 村田
132.5km