”MASI 俊樹”流学7日目(親切な道案内)

7/3  4:19

前日の雨は上がり、空はまだまだ重たいながらもなんとか行けそうな色をしていた。

宿の下のBARで飲んだくれてたいいおっちゃん情報によると、昨日まで通っていた道はARMY ROADというらしく、ローマ軍が作った道でアップダウンが激しいことで有名らしい。
 
そんなん知らんがな!!!!
 


朝食が別料金だったためまたもや食パンとバナナで胃を満たし腹いせにこれでもかとルームサービスのお茶やらコーヒーやらを砂糖たっぷりいれて飲んできてやった。
 
 
さて、これからどの道を行こうかと思ったが、やはり山道を行くのはもう勘弁てなわけで海に近いNew Castleという町を目指すことにした。
 
地図に記されている道を進んだが、道が封鎖されている!

そこに鼻水垂らしながらロードに乗った紳士が来て迂回路を教えてくれた。
 
車通りの少ない道で快適だった。

一時間ほど進むと小さな町に出てはて、どういったらいいのだろうかと地図とにらめっこしていると一人のおばちゃんが、その川沿いに行けばNew Castleに出るわよと教えてくれた。
 
教わった道はサイクリングロードで走りやすいうえにこれなら道に迷う心配もない。

川と木々のざわめきが耳に心地よかった。
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順調に進んでいたが、急坂に出くわし泣く泣く押しながら進むとてっぺんに犬の散歩中のおっちゃん二人がいて応援された。
ありがとうと額に汗しながら挨拶すると、なぜか片割れが一緒に歩き出し、二人と一匹と一台が共に進んだ。
 
最初は自分の旅のことを話していたが、次第におっちゃんが多くを語りだし、話はやがて街の歴史や文化のことになった。
 
ちゃんと日本人のオレにあわせたゆっくり丁寧な語りから多くを学ぶことができた。
このNew Castleとそこへと続く川沿いの町はかつてエジソンよりさきに電球を発明したなんとかさんを生み、(たしか)世界ではじめて鉄道が通ったところで、(たしか)蒸気機関の発明者の出身地だそうだ。
 
そう、産業革命はここからはじまったのさ・・・
 
的なことを言っていた。
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7月にその当時の蒸気機関がこの街に帰ってくるそうで、自分の乗っている日産リーフとどっちがエコなのか比べるのさ!と楽しそうに語ってくれた。

彼はEarth doctorsという団体をつくり環境のことを真剣に考えているらしい。
 
よかったら連絡してくれ!とアドレスを教えてもらい写真を撮って別れた。
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やがてサイクリングロードは街へと進んでいき、ついにNew Castleにたどり着いた。

道に迷うのと厄介なので川沿いを進む。

倉庫みたいなオフィスやでかいピーナッツみたいな形の競技場、よくわからん建物などあってなかなか楽しめた。
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結局川沿いに進みすぎて向こう岸にわたるのを忘れて走っていき、引き返して橋を渡ったら今度はどの道をいけばいいのかわからずまたさ迷ってしまった。

これだからでかい町は!!!!
 

ようやく道がわかったので進んでいくと道端に佇む巨神兵が!
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なにここジブリ関連の土地!?

と思い近づいていくとAngel of Northという像だという。
たくさん観光客がいて煩わしかったので先に進む。
 
今思えばイギリスのメタルバンドJudas PriestのAngel of retributionのジャケット写真のモデルとなったものなんじゃないかと思う。

と言ってもわかる人がいないか(笑)
 
うちのBobby に聞いたら「ジューダス プリーストは聞かん」と!

道はどんどん田舎っぽくなりはじめ、車も減ってだいぶ走りやすくなった。
 
途中、Pity Me(私を哀れに思え!)という街があり、くすっとしながら進む。
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きっと人々を苦しめていた街の傲慢な有力者が火事で財産をすべて失い無一文になってしまったときに言った言葉が由来なんだろうな・・・と思った。
 

さらに行くと道が封鎖されている。

警官が立ち、車はすべて違う道へと誘導されていった。まいったな、このままじゃまた道に迷う羽目になる。
と思ったら、チャリンコは通っていいよとのことなのでそのまま進んだ。
 
いちおう押して進んでいくと、つぶれたバイクと車があった。
なかなかぐちゃぐちゃで、下手したらオレもこうなっちまうんかなぁと悲観的になりながら先に行く。
 

すると後ろからおっちゃんが話しかけてきて、簡単に挨拶すると、「コポティー、コポティー?」と言ってくる。

何を言っているんだこのおっさん・・・と思ったらカップオブティーだった。
要はお茶を一杯飲んでかないかってことだったのだ。
 
面白そうだしありがたいのでついていき、家に上がらせてもらった。
 
お茶を飲みながら2人でいろいろな話をした。

やがて男の一人暮らしのさみしい家だと思っていた部屋から不意に女の子が現れた。

娘さんだそうで、下手したらこのおっさんゲイなんじゃないか?と思っていたオレには救いだった。
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そろそろいくかというころに息子も現れ、三人に送り出してもらった。
 
仲のいい家族ですごく心が温まった。
 
あたたかい気持ちで走っていると前方にやたら長いチャリが見えた
なんだあれ?と思うと、二人乗りチャリ二台に四人家族が乗っていたのだ。
 
これもまた仲のいい家族じゃないとできないなあと思い、欧米の家族の在り方がとてもいいように思えた。


 流学7日目 112.65km

                つづく、