スコットランドに到着した俊樹。果して入国できるのか?


6月21日  6:45

日本を発ってから約14時間後、スタートの地、スコットランド・アバディーン空港に到着した。


入国カードに必要事項を記入し、いざ入国管理官のもとへ。
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びっくりしたよ俊樹、TOPEAK のダンボール箱とMASI が気圧でこんなに小さくなっちゃたのかと思ったら、山男がデカイんだ

「入国の目的は?」

「観光ッス」

「なにを見んの?」

「いや、チャリでいろいろとね」


「へぇ、ところで今日どこに泊まんの?」


「(やべえ、決まってねえよ・・・)んーと、これから町の中心行って決めるよ」



「は?あんた!”#$%&’()=〜|@??」



ここから先は何を言ってるかわからなかった・・・()


「ちょっとあんたクレジットカードよこしなさい」


そういうと係官はどこかに行ってしまった・・・。



近くのソファーに座り途方に暮れる。オレは入国すらできずに帰るのか・・・20万かえしてくんねえかな・・・。

十分ほど絶望感に苛まれていると、係官が戻ってきた。


「あの荷物全部あんたの?」

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「そうだけど・・?」


「あれをどうやって街まで運ぶつもり?」


「いや、あの中に鞄とか全部入ってるからさ」


ふぅ、と係官はため息をつくと、

「あんた、今トルコは大変なことになってるの知ってんの?」


I know.but I just want to go there.....



「わかったわ。気を付けていきなさい。」


あきらめたかのようにスタンプを押してくれた。


ひゃっほーう!これでまぬけな帰国はしなくてすむぜ!


そこから自転車の組み立てと22Kgの荷物の積み込みに一時間かけ、空港の外へと出た。


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うそだろ、こんな重いのかよ・・・。


橋輪での撮影用にテントを積んでいった時の比じゃない重量だった。

支えているだけでも腕がぷるぷるする。


走り出すがスピードは出ないし、ヨロヨロふらふらでまともに進めない。

くっ、この程度の重さ、かわいい女の子を載せてると思えば余裕だぜ!

とニヤついた瞬間こけそうになった。


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市の中心部につくと宿探しを始めたが、一向に宿が見つからない上に、見つけたかと思えば満室で、さらに地図も何も持っていないという惨憺たる状況でかなり途方に暮れた。


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バス停にある路線図を頼り、頭上の太陽の軌跡を見て方角を確かめる。
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とにかく南だ。そこにロンドンがある。


街中での宿探しをあきらめ、先に進みながら探すことにする。しかし進めば進むほど、目に映るのは広大な野原だけであった。

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そしてオレは遠い異国の大地に横たわった。まさかの初日から野宿。日はまだ暮れそうにない・・・。(現地時間21時www)


流学1日目

アバディーン空港〜空地 22.43Km


無事スコットランドに入国できた俊樹。危なげスタートながら順調に走り始めたようだ。

だがしかし!2日目にして警察に捕まるはめに!