てっきり台風で流されたと思ってた俊樹は、
            なんとホームレス化していた


 
早朝の2号線を行く。

 
 
前には林さん。
 
 
 
約束の時間に間に合う為に、
 
ペースは早かった。
 
 
職場に向かう車の流れに乗る。
 
 
 
朝6時に林さん宅を出発。
 
 
林さん宅は、峠の天辺にある住宅地にあるので、
 
急勾配を勢い良く下っていった。
 
 
 
 
この日の予定は、
神戸から淀川へ向かい、  
林さんの友人と合流後、

大阪と京都を結ぶ川沿いのサイクリングロードを走って、
 
 
京都市内観光という日程だった。
 
 
 
朝の神戸市内は非常に交通量が多かった。
 
 
 
待ち合わせの時間は迫っていたが、
 
 
流石の林さん、
 
ちゃんと観光も交えてくれた。
 
 
 
小休止がてら立ち寄った西宮神社は、
 
毎年屈強な男衆が全力疾走して年男を勝ち取ろうと真剣勝負が繰り広げられる所だった。
 
 
 
    まずは、そこで記念撮影。
P1350001

 
 
 
そして、再び街中へ。
 
 
 
通勤の時間帯なので、路線バスがたくさん走っていた。
 
 
 
バスを見ていると、
谷が言った言葉を思い出した。
 
 
 
京都のバスは最強だ。
 
 
 
 
しかし、神戸のバスも強烈だった!
 
 
京都のバスに負けず劣らず、
幅寄せしてきたり強引に停車してきたりと気が抜けない。
 
 
 
 
一台のバスが、何故か我々の前にいきなり横から現れ、
その瞬間に停車した時は本当にくたばるかと思った!!
 
 
 
 
そんなこんなで、なんとかサイクリングロードに到着。
 
 
 
ようやく車から解放され、
晴天と広い川に癒されながら走った。 
P1350002

 
 
 
京都、大阪は淀川や鴨川などによって結ばれていて、
 
うれしいことにサイクリングロードがそれらを繋いでくれているので、
 
我々サイクリストには非常に嬉しい道となっている。
 
 
輪行と自走を組み合わせて様々な観光ができるツアーが組めそうである。
 
 
 
出発してから3時間

ひたすら漕ぎ続けてそろそろケツが限界を迎えんとした頃に待ち合わせ場所に到着。
 
 
 
た、助かった…。
 
 
 
そこにはすでに林さんの友人が到着していた。
 
 
 
DAHON乗りの通称アンポンマンさん。
 
 
彼は海外ツーリング経験も豊富な方だった。
 
 
 
 
自己紹介もそこそこに走り出した。
 
 
 
広い河川敷を並んで走る。
P1350003

 
 
非常に心地良い。
 
 
しかし、オレの行く手を阻むモノがあった。
 
 
 
           車止めである。 
2011100814340001

 
 
荷物がない状態なら、
すいすいすり抜けられるこれ、(でも、やっぱり邪魔)
 
 
前輪の荷物が引っ掛かって抜けられん!!
 
 
 
出くわす度に降りては持ち上げた。
 
 
荷物だけで約15kg。
 
 
 
お、重てぇ…
 
 
 
 
急に筋トレと化したサイクリングだったが、
 
 
 
お昼頃に京都市内の手前に到着。
 
 
 
が、10km程先の空には暗雲が!
 
 
相当な量の雨が降っているようで、
 
 
そこだけが霞んでいた!
 
 
しかも、気づけば頭上にも雲が立ち込めてきた。
 
 
 
 
降られまいと急いでパスタ屋へ突入。
 
 
席に着いて注文したとたん、
窓の外はものすごいどしゃ降りになっていた。
 
 
まさに危機一髪だった。
 
 
久しぶりにコンビニ弁当ではないパスタを食べ、満足したころに雨も止んだ。
 
 
どうやら、昨今巷で噂のゲリラ豪雨だったようだ。


さっきまでの雨が嘘だったかのように晴れ渡った空。 
 
雨のせいで湿度が急上昇して、
ただでさえ暑い京都がヤバいことになっていた。
 
 
 
   一同ややぐったりしながらまずは、金閣寺へ。 
P1350006

 
修学旅行で来たきりの京都だったが、
中学当時と変わらぬ景色で非常に懐かしくなった。



林さんとアンポンマンさんは過去何人もの彼女と来たそうで駐輪場で待機。


う、うらやましいぜ…
 
 



とりあえず金を払って入場し、ぷらっと一周。

   やはり美しく整備された庭園が最高だった。 
P1350005

 
こんな庭がある家に住みたい(笑)
 
 
お次は、鴨川(加茂川?)沿いを少し走って、

世界文化遺産に登録された神社へ。
P1350010


林さんは若き頃にここで車の運転を練習したそう。


世界文化遺産だったが、

2〜3分で退出(笑)
 
     その後、銀閣寺へ。 
P1350012

 
銀閣寺もやはり美しい庭園だったが、
なんとなく詰め込み過ぎな印象を受けた。
 
 
凝ってはいるんだけどなんかなぁ…
 
 
 
ってな感じで、次の目的地である平安神宮に向かう。
 
 
修学旅行では、
徒歩やバス、タクシー移動でなんとなく広く感じた京都だったが、
 
チャリだと街並みをしっかりと楽しみながらなので、
 
わりとすぐ着いて、その距離はグッと縮まった気がした。
 
 
 
大きな鳥居を見つけると、すぐに平安神宮が現れた。
P1350023

 
 
ここは無料で入れたのでひと安心。
 
 
 
広い砂利が敷かれた広場を一周し、
絵馬に書かれた熱き恋人達の願いに苦笑しながら退散。
 
 
 
女なんて諸行無常!!
 
 
 
 
門をくぐり、
記念撮影後にここで2人とお別れ。 
P1350020

 
非常に楽しい京都観光をありがとうございました!
 
 
 
 
時刻は午後3時半。
とりあえずこの日の寝床は鈴鹿峠手前の道の駅としたので、
 
 
1号線へ。
 
 
 
途中清水寺に寄ろうと思ったが、
 
急にめんどくさくなったので、門の前で引き返してしまった。 
P1350026

 
 
京都からの1号線は滋賀県までけっこう峠じみた坂があった。
 
 
 
滋賀県には毎回単位を一桁分しか取れない友人の実家があるが、
 
とりあえずスルー。
 
 
旅も残り1/4くらいになるとどうしても帰りを急いでしまった。
 
 
 
 
途中カレーうどん専門店に立ち寄った以外は寄り道せず進んだ。
 
 
 
目的地である道の駅まではあと30kmほど。
 
 
 
辺りも暗くなってきたので、
慎重かつ確実に進んでいった。
 
 
車の通りも少なく、道がすごく暗い。
 
 
 
そしてなにより、さっきからずっと遠くから雷の音が聞こえてきた。
 
 
 
正面の雲も妖しく光っている。
 
 
 
雷の音は進むにつれて頻繁になった。
 
 
しかし、まだ降りだしそうな雰囲気はない。
 
 
あと5km。
 
 
あと3km。
 
 
湿度が上がってきた。
 
 
道の駅到着。
寝床を探す。
 
 
と、同時にどしゃ降りに!!
 
屋根がない!
 
 
これはヤバい!寝れない!
しかし、野宿界のエースな私。

寝ると決めたらここで寝るのだ!

 

裏に回ると、従業員出入口に1mほどの屋根が伸びていた。
 
 
  そばにあったビールのケースにチャリを立て掛け、
P1360003

 
そこにブルーシートを挟み、
 
もう一端を壁にガムテープで固定。 
P1360001

 

 
       即席のテントが完成した!
P1360002

 
 
虫除けスプレーを十分にまいたその中は、
 
今回の旅の野宿で一番の寝心地だった。
 
 
-END-
 
走行距離
24日目
神戸市林さん宅
〜京都観光〜道の駅あいの土山 173,42km