MASI俊樹、尾道焼きに酔いしれる

2011/09/12  10:48
やっと尾道に戻ってきた。 

2週間くらい前に見た景色がすでに懐かしい。
 
 
とりあえずまた街をぶらりぶらり。
 
 
商店街では、中学生達が職場体験をしていた。
 
 
うーん、初々しい。
 
 
と、なぜかおっさんみたいな感想が浮かんだ。
 
 
 
まだ10時半ということもあって、
 
開いてる飲食店は少なかった。
 
 
 
とりあえず腹がとんでもなく減っていたし、
 
せっかくの尾道なので、 お好み焼きが食べたかった。
 
 
入りやすそうな店を探す。
 
すると、外れの方にある店が開いていた。
 
    ここなら大丈夫かな。と、入店。 
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中に入ると細長く店が広がっていた。
 
手前は喫茶店で、奥がお好み焼きゾーン。 
 
 
予想以上の雰囲気の良さに若干焦る。
 
 
やべーよ、昨日風呂入ってねぇーよ(心の中)
 
 
 
とりあえず奥に案内され、もちろん尾道焼きを注文。
 
 
お好み焼きに関しては全くの素人なのでおばちゃんに焼いてもらう。
 
 
やはり熟練の手つき。
そして、このお好み焼きの香り!
 
 
よだれが止まらないじゃないか!
 
 
 
今にも食いつきそうな顔で見ていると、
 
おばちゃんが、
 
 
ずいぶん日焼けしてるけど、泳いできたの?
 
 
と訊いてきた。
 
 
 
いやぁ、今千葉から自転車で旅をしているんですよ。
 
 
と答える。
 
 
やはりおったまげるおばちゃん。

 
 
こういうやり取りが非常に楽しい。
 
 
 
             お好み焼きが焼き上がったので早速頂く。 
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尾道焼きとは、
アゲイカと砂ずりの入ったお好み焼きらしい。
 
 
アゲイカのパリッとした食感と、
砂ずりのこりこりした感じが心地好い。
 
 
しかも、うまい!
さすが名物!
 
 
すぐに完食してしまった。
 
水も十分飲んだし、行きますかと席を立つ。
 
 
 
お会計をしにいくと、
おばちゃんが何やら袋を持っている。
 
 
これ、お腹が減ったら食べなさい。
今日も暑いから気をつけて行くんだよ。
 
 
 
あまりの嬉しさに涙が出そうになった。
 
 
何度もお礼を言った。
 
 
 
           手渡された袋には、
                        リンゴとみかんとお菓子が入っていた。
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おばちゃんありがとう。
 
非常に暖かい気持ちで、ベダルを踏む。
 
 
 
そして、再び2号線を走る。
 
 
尾道市の外れの方の交差点で信号待ち。
 
 
 
すると、隣の車の窓が開く。
 
 
やっべ、
邪魔なんだよ!と文句でも言われるのだろうか…
 
 
 
しかし、そんなことではなかった。
 
 
 
車に気をつけて、無事に帰るんだよ。
ちゃんと親に連絡するんだよ。
 
うちの子も旅に出てるからね。
心配で声をかけたの。
 
 
気をつけて行くんだよ…。
 

 
なんだよ尾道…
 
 
あったか過ぎるぜ。
 
 
オレは遠ざかる車に何度も手を振った。
 
 
 
またここに来よう。
 
 
 
 
ここから岡山市を目指して突っ走った。
 
 
朝、大学の後輩からメールが来ていて、
 
帰省したので、家に来ないかとのことだった。
 
ラーメンもおごってくれると言う。
 
 
 
 
おごってくれるならどこへでも行くぜ!!
 
 
 
 
とりあえず岡山県の倉敷に入ったら連絡をすることに。
 
 
そこからはいかに空腹で行くかをテーマに走った。
 
お好み焼きを食べたのが11時。
 
 
岡山に着くのがおそらく4時。
 
 
気合いで補給を最小限に抑えれば、
腹一杯喰えるぞ♪
 
 
 
やはりオレの脳みそは1/3が胃袋で出来ているようだ。
 
 
 
道中食べたのはおばちゃんにもらったせんべいのみ。
 
3時前に倉敷に到着。
 
 
後輩にあと1時間ちょいで着くとメールを送る。
 
 
 
が、返事がない。
 
 
あいつに限ってメールを無視するとは考えられない。
 
 
もしかして、
 
寝てやがんな…
 
 
その予想はまさに的中。
 
4時過ぎに岡山駅付近に到着し、メールを送るが返事がない。
 
 
 
とりあえずコンビニで立ち読みする。
 
 
が、返事がない。
 
 
別の友達に電話番号を聞き、
 
何度もかけた。
 
 
 
後輩、午後4時半に起床。
 
今から家を出て、
岡山駅で待ってますね〜 
とのメールが届く。
 
 
 
いや、今岡山駅のすぐそばにいるんだが。
 
 
一気に焦る後輩。
 
 
 
待ち合わせが反対側だったので、オレも逆側に向かう。
 
 
岡山駅の駅前通りに入ると、
ものすごい勢いで走るママチャリが見えた。
 
 
アレ、絶対アイツだろ
 
 
やたらと早い後輩。
 
追い付かねぇ!
 
 
激走を繰り広げ、
ついに後輩に再会!
 
 
いやぁ、笑顔がまぶしいッス!
 
 
 
岡山市を案内してもらいつつ、
彼の自宅に向かう。 
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背後に、”ドでかい”フロントバック付きのドロップバーを握る俊樹の影が写る。
 
岡山は非常にきれいな街並みが続いていた。
 
 
街の中心部から少し走ると岡山城もあり、
春には桜並木が美しいらしい。
 
 
 
30分程で家に到着。
 
とりあえずシャワーを浴びさせてもらう。
 
 
さっぱりしたあとは、休憩しつつ、1ヶ月ぶりの再会を楽しむ。 
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そして、待望のラーメン店へ向かう。
 
 
後輩の自信満々具合から言ってかなり期待できそうだ。
 
 
店に入るとなかなか広い店内はほぼ満席。
 
店に漂う香りもすでに美味しい。
 
 
出てきたラーメンは、
かつてないほどの豚骨ラーメン!
 
 
細麺との相性もばっちりで、
本場、九州でもトップクラスではないかという程のできばえだった。
 
 
飲むようにして完食。
デザートのチャーシュー丼も最強にうまい!
 
久しぶりに満足、満腹になって店を出た。
 
 
その後、先を急ぐからと後輩宅を後にし、
 
先を進む。
 
 
旅人は一つ所に留まったら情が沸いて、先に進めなくなるのだ。
だからオレは前に進まねばならんのさ。
 
 
とちょっとカッコいい事を言ってみた。
 
 
 
時刻は9時。
 
 
20kmほど走って地図を見ると、
 
 
野宿できそうな場所がない…ッ
 
 
 
チクショー、馬鹿なこと言ってないで泊まってけば良かった…
 
 
その夜はなんとか、前回訪れた長船の刀剣美術館の従業員駐車場の軽トラの影で眠った。
 
 
-END-
走行距離
22日目
道の駅多田羅しまなみ公園〜長船刀剣美術館 155,19km