さんざんな一日を過ごし校舎の壁際で眠った俊樹は?
2011/08/14 17:12
旅の朝はやはり朝日と共に目覚めます。
だいたいいつも5時半位。
学校とかで野宿した場合、気をつけたいのは、
あまり長居すると、
早く出勤してくる先生や、用務員さんなどに遭遇する危険性があるということ。
たいていの場合、
ちゃんと挨拶をして、旅をしている旨を伝えれば問題なしですが。
今回も用務員のおばちゃんに会いましたが、
挨拶をしたら普通にオッケーでした。
学校で野宿をするメリットは、水道があること。
日常的に生徒が使っているので安全だし、
洗濯、洗顔、歯磨きが出きるのが非常にありがたい。
とか考えながら、
準備を済ませて出発。
尾道と言えば、
某NHKの某朝ドラのロケ地だった場所である。
町を散策しているとやはりあった。
例のお好み焼き屋のセットだ。
なにげに母ちゃんとちょいちょい観ていたので懐かしい。
30分ほどぷらぷらして、
コンビニで朝飯。
焼きうどんを購入。
食べようとしたら不覚にも半分くらいこぼれた!!
そこで3秒ルールを採用!!
まだいける!
大丈夫だ!
しかし!
ものすごくジャリジャリした!
が、完食。
気を取り直して再出発。
今日は主に海沿いのルートだ。
海沿いはだいたい平地だし、眺めも良いので楽しい。
風がちょっと強いのが難点だが…。
昼過ぎになると陽射しがかなり厳しくなり、
けっこう危険な香りがしてきました。
実は前日に、熱中症気味になり、
歩道の植え込みにサイドバッグを引っかけてもろにすっ転んだのです!
幸い、両膝が擦りむけ、
バーテープが若干千切れただけで済んだが…
そんなこともあったので、
けっこう慎重に走りました。
午後2時半頃に広島市に到着。
真っ先に平和記念公園を訪れ、
様々な像や、原爆ドームを見て回りました。
それらを見て、
解説を読む度に視界が涙で歪みました。
数えきれないほど多くの犠牲者への悲しみと、
生き残った人々の未来への祈り。
園内では、多くの外国人グループの姿も見ました。
彼らは広島に来て、
原爆ドームを見て、
いったい何を思うのだろうか…
もう少しいろいろ見て回りたかったのですが、
時間がないので出発。
出発してすぐに宮島が見えました。
恥ずかしながら宮島が広島県にあるとは知りませんでした(汗)
時刻はすでに4時半過ぎ。
先のことを考えると寄り道をすべきではないが…
厳島神社の引力に勝てず、
フェリーに乗り込みました。
10分程で到着。
おそらくオレのMASIが全世界で初めて宮島に降り立ったMASIだと思う。
なんて考えながら街をぷらぷらしていると、
なんと鹿が!
あまりにもかわいらしいのでジッと見ていると、
何やらつぶらな瞳をこっちに向けて近づいてくる。
なんだなんだ、そんなにオレが気に入ったか♪
と、思ったらフロントバッグの地図を喰おうとし始めた!!
や、やめろ!
必死に引っ張り、奪い返そうとする。
しかしヤツも本気だった!
お互い死闘を繰り広げ、
なんとか勝利した…。
地図はよだれまみれになったが、なんとか無事だった。
ちょっとぐちゃってなってるところが、鹿の粘液…
その後もカップルの持ってる食料を狙って執拗に追いかける鹿。
まだ柏駅西口のキャッチのお兄さん達のほうが数倍紳士だ!
鹿を避けながら進むオレ。
すると夕陽に照らされたあの有名な鳥居があった。
美しい…。
思わず写真を撮っていると、
MASIを見つめるアツい視線を感じた。
若い兄さんだった。
「これ見たことないけど、なんてメーカー?」
どうやら同業者(自転車趣味)らしい。
話を聞くと、ショップのオーナーの勧めで50万のDEROSAを購入したらしい。
自転車の話や、厳島神社の話をして楽しく時を過ごした。
とても良い人だった。
その人の勧めで、夕陽が鳥居に重なる瞬間を待つことにした。
どんどん鳥居に近くなる夕陽に心を奪われた。
安いデジカメ&携帯で逆光と戦いながら写真を撮った。
満足して、厳島神社の本殿を見学しに行く。
と、
本日の営業は終了しました。
やってしまった。
一番肝心なモノを忘れてた…。
仕方なくルートに戻り、
値段の割にはなんの特色もない温泉に入り、
市民会館の駐車場で眠りました。
ーENDー
走行距離
尾道〜大竹総合市民会館
129,69km
言っておくが俊樹、焼きうどんに3秒ルールは無い。