フロントハブのシールドベアリング
「Muのフロントハブをグリスアップしようと分解したものの、元に戻らなくなりました」との依頼で、この期にフロントハブの分解を。
まずは、両側に刺さってるリテーナーを傷の付かないプライヤーかウエスなどをかませ引き抜きます。
6mmのシャフトで反対側のベアリングを打ち抜きます。
注:必ずベアリングインナーレース内径にピッタリと入る6mmのシャフト(そこらへんにある6mmボルトではダメ)で打ち抜いて下さい。(切れなくなったドリルのきり6mmで代用可)
業界では一般に、インナーレースを叩いて抜いてはいけない(ベアリングを新しくするなら別)プレス又はプラーで押し出すのが常識だが、ベアリングとハブの嵌め合い効さの問題で、自転車のハブの場合それほどきつくはない。
(ハンマーで、力無く2.3発叩けば出てくるので殆んど影響は無い。
・・・・とぼくは思う)
「でえもさー、なんでこれで打ち抜けんのよ、こっちから入ったなら向こう側もスカスカじゃん」
ベアリングが抜けたハブ
内側の段差にアウターレースがセットされる。
ハブの構成部品(真中のアルミカラーの左にもベアリングが入る)
「でもって、なんで打ち抜けたかって」
ベアリングの内径とアルミカラーの内径が6.26mmで、カラー内側の真中らへんが段付きになっていて、ここを6mmシャフトで押すとカラーに反対側ベアリングが押されて出てくるという訳。
カラーの断面図 ↓
次は、組み付けを。