クイックってなんで横に倒すだけで締め上がるんだ?


シートクランプにしろフレームのVクランプ・ハンドルポストのラディアスV・ホイールのクイックリリース、全てにカム(中心から変心している)を使っています。下のグラフ(藤井クンに書いてもらった)で説明します。


トルク図解

縦軸にクイックの締め付けトルク、横軸にレバーのストローク(レバーを倒して行く事)とします。
青線がトルクの頂点で赤線が「これ以上のトルクで締め上げなさい」の最低リミット。

グラフの放物線が縦長なのはカムのプロフィールで(カムでは無く真円だったらストロークが出ない)放物線が途切れた所がレバーを最後まで閉じた位置です。青線の反対側にも同じトルクの位置が有りますが、その後緩む方向にレバーが開いてしまいます。
かといって頂点だと絞まる方緩む方のどっちつかずになります。
即ち頂点を行き過ぎた所で止まる様にしている訳です。(財布のがま口をパチンと閉めると開かないのと同じ)
Vクランプのとこで「ギュー・・・バタン」と表現したのがコレです。

P1010215
        シートクランプのカム
レバーの中のタイコが一番カムの薄い位置にいる。(クランプが緩い)

P1010210
レバーを閉じていくとカムの一番厚い位置に来て(ここがトルクの頂点)クランプを最強に締め上げている状態。

P1010211
レバーが閉じきって頂点を行きすぎ放物線が途切れた位置になります。


   お解り頂けましたか?
                「そんなの知ってるヨ!」